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2007年7月24日

コンフィデンスとメンタル

アメリカに来てからというものの、バスケットボールを語るということが少なくなっている。まあ単純に話し相手が少ないだけということだが、先週末、久々に身の回りでは最もNBAに近かった男、ハワイ大のマイクに話を聞く事ができた。

1つのトピックとしてまとめるには多様で興味深い内容だったため、まとめきれないが、最も気に留ったのは「コンフィデンス」という言葉だった。コンフィデンスとは何か?日本語に訳すと自信である。彼にボールハンドリングの練習方法を聞いていた時に、結局バスケットボールはコンフィデンスだよと言われた。練習ではハンドリングが上手くできるが試合となると失敗する。技術的には申し分ないのに本番では通用しない。また、技術的には大して上手くはないが試合では結果が出ている。これは全てコンフィデンスがあるかないかだと彼は言う。

なるほど、確かにそうかもしれないと考えさせられたのは言うまでも無い。自信の無さがもたらすのは判断の誤りであり、自滅であり、ミスであり、それが悪循環へとつながる。では自信とは何なのか?それは経験であり練習の反復がもたらすことである。個人的な記憶を辿っても、スキルに然程差がなかったことに関して、バスケットをやり始めた当時と10年後では結果が全くことなる。もちろん経験のある10年後の方が良い。

高校の頃の記憶を辿ると、必ずしも何かを成功して褒められるのではなく、失敗すれば叱られるごく日本的な教育方法を受けた記憶がある。これは果たしてプレイヤーに自信を植え付けるのかどうかは疑問である。以前参加したコーチングの講義では、決してプレイヤーを怒ってはいけないという事を強調していた。今現在でもプレイヤーを激しく叱責するコーチはいるが、実際は何かを成功した場合、それを褒めるという行為がプレイヤーの可能性を高めることが事実としてあるようだ。そしてそれがまたプレイヤーの自信につながる。

極めてベタで明らかなことなのかもしれないが、勝てる、成せば成る、できるという気持ちが自信の表れであり、試合に勝つために重要な要素だと言えるのではないだろうか。

2007年7月23日

トランジション・ディフェンス3(戻り)

アメリカのコーチが最も嫌うことの一つに、ゲット・バック(戻る、帰る)をしないプレイヤーの行為がある。これはオフェンスからディフェンスに切り替わる場面を言う。なぜ最も嫌われるかと言うと、1つにオフェンスのミスについてディフェンスでもミスをすることになる。つまりミスの上塗りになる。そして2つ目に、相手に対して確率の高いシュートチャンスを与えてしまうことになる。過去の書き込みを思い出してもらいたいのだが、確率の高いシュートをさせないのはディフェンスの鉄則。それを許すのはディフェンスを放棄することに等しい。

ちなみにアメリカで質の良いゲームを見ると、トランジションをフリーでレイアップもしくはダンクさせてくれる場面などない。そのどれものアテンプト(試み)がコンテスト(ブロックなり、チャージングなり、ファウルなりの接触)されている。フリーでシュートをうてる場面は無いのである。これは必ずしもオールコートに限った話ではなく、ハーフコートでも同じ。日本のバスケットシーンとアメリカとのそれを比較すると、ハーフコートでフリーな場面は共に少ないかもしれない。(厳密に言うと、台形近くではアメリカにおいて全くと言っていいほど何もできない)但し、オールコート、それもトランジションの場面ではフリーなことは無い。ゴール前に誰も居なくても、後ろから最低2人がブロックに跳んでくるのがアメリカのバスケットなのである。

よく、日本が国際大会で解説者もしくはアナウンサーから「どれだけシュートを決められるか」という言葉を聞くが、それは違う。「どれだけシュートをうたさせてもらえるか」になる。違いが分かるだろうか?数字で表現すると、前者はシュートの成功した数のことを言っているが、後者はシュートを放った数のことを言っている。確かにアナウンサーの言わんとしていることは分かる。だが、現実はどれだけの本数を放つことが可能であるかどうかであり、ここに真のディフェンスがある。FG%を下げるには分母を小さくすることも重要である。

バスケットボールがいかに走り、いかに跳ぶことに密着したスポーツであるかは今回よく分かったのではないかと思う。戻ることの重要性。全てのシュートに対してコンテンスト(挑戦)することの重要性、そしてそれが質の高いディフェンスであること。重要である。

2007年7月 9日

ディフェンスの質と視点

前回のトランジション・ディフェンスからかなり間が開いてしまいました。内容が通常の書き込みと比べて長いため、書こうという思いが強い時で無いと、なかなか書き込めなかったりします。(苦笑)さて、言い訳はこの辺りにして、今回はトランジション・ディフェンスの続きを書くところですが、サマーリーグや、一般の社会人リーグを目の当たりにする機会が多かったので、少し視点を変えて今回はディフェンスの質について書こうと思います。トランジション・ディフェンスはまた次の機会に書きます。(スミマセン)

先週末、先々週末にSay No Classicというカレッジ(全米の大学)向けのサマーリーグを観戦しに行きました。また、その前の週には一般の社会人リーグ(B+レベル)のチャンピオンシップ(リーグ優勝決定戦)を観に行ってきました。どちらも初見のプレーヤーが多いのと、混成チームであることが多いので、どこを注目して観戦するか困るところですが、こういった場合、比較的全体を見ようとすることが多いです。

では何が全体なのか?個人的な1対1は注目していなくても自然と目立つので注視することは無いのですが、やはりこういった試合でもディフェンスを見るのが面白いです。特に、ヘルプで圧力のかけかたが上手いプレーヤーを見つけようとしますね。1対1で諦めない、ルーズボールに跳ぶ、スクリーンアウトをしっかりしている、ピックをしっかりかけている、結局はファンダメンタルを見るということにつながっています。これは言い換えるとディフェンスの質が良いプレーヤーを見つけるということだと思います。

混成のチームや、一般のチームでは練習できる機会が然程多い訳ではないので、オフェンス面での連携ミスやターンオーバはある程度起こりえるでしょう。だからこそ、ファンダメンダルが密接に関わるディフェンスを見る必要があります。1対1が抜けている選手がいる→誰がヘルプするのか?→じゃあオフェンス・プレーヤーはどうボールを捌けるのか?という風に、オフェンスもディフェンスも連鎖して試合を観戦することができると思います。こういう視点を持つ事は非常に重要で、相手チームを見極める手がかりにも成り得るでしょう。

2007年3月13日

トランジション・ディフェンス2(シャドー)

トランジション・ディフェンスにはシャドーイング(影となる)という技術がある。これは、先のベン・ホーランドコーチの講義で初めて知ったのだが、ポイントガードのためのヘルプディフェンス、トラップの一種と考えてもらいたい。

(図の作成がブログの作成に追いつかないのでご容赦いただきたい)

オフェンスからディフェンスに切り替わる場面、特に点が入った後のケースのディフェンスの初動として、先のトランジション・ディフェンス1で述べたように、ボールマンへのプレッシャーは必ず行って欲しい。概してフロントコートのフリースローラインまでにはPGを捕まえてもらいたい。ここで重要となるのが、アウトレッター(アウトレットパスを出す4もしくは5番ポジションの選手)のディフェンダーである。つまり、ボールをコートに入れる選手を守る選手のこととなる。

なぜこの選手が重要と言うと、シャドーの役割を果たすのは彼もしくは彼女であるから。まず、なぜシャドーという語源から話そう。影というのは人に一定間隔でついて来る守護霊のような存在。つまり、PGのディフェンダーの影となることを指している。

では、どのようにしてシャドーの役割を果たすのかを説明しよう。ここでの目的はトランジションを止めることだと思いだしてもらいたい。言い換えると、PGのスピードで駆け抜けられたくはないため、それを止めることが目的となる。ディフェンスはもちろんPGを早い段階で捕らえてもらいたいのであるが、広いコートで駆け抜けるPGを止めるのは簡単なことではない。おそらく、突破されることが多いだろう。そこでシャドウイングをアウトレッターのディフェンスがするのである。つまり、壁とPGのディフェンスの真後ろから壁となりトラップをかけるのである。

ここで注意してもらいたいのが、このシャドウをするプレーヤーのディフェンスの質である。タイミングが遅くなってはいけない、PGのディフェンダーとの間をスプリットされてはならない、必ずサイドラインに追いやり中央に入らせない、ためらうことなく思いっきり前に出る、自分のディフェンスは気にしない(それはローテンションの責任)、突破をストップさせれば速やかに自分のディフェンスに戻る(重要な判断)。

このように、簡単にシャドウの役割について述べましたが、これを徹底させることでトランジションから点を取られるチャンスを大幅に減らすことができます。そして、良いディフェンスというのは如何に持続して、徹底できるかということです。

次回もトランジション・ディフェンスについて話します。


2007年3月 8日

トランジション・ディフェンス1

ディフェンスには大きくトランジションとハーフコートのディフェンスに分けることができます。この回からはトランジション・ディフェンスについて考えてみましょう。

※ここではマンツーマン・ディフェンスを前提にしています。

常にディフェンスはボールマンに対して厳しくやってもらいたいのですが、これはオールコートの場面でも変わりません。プレスをしろと言っている訳ではなく、ポイントガード、もしくは常にボールを運ぶ選手に対しては常にプレッシャーをかけてもらいたいわけですね。

この意識はゲームを運びに重大な影響を及ぼします。考えてみて下さい。なんのプレッシャーもなく安心してボールを運ばれるのと、常にプレッシャーをかけられながらボールを運ぶPGの立場になってみて下さい。これは体力を消耗させるだけでなく、メンタルにも影響を及ぼします。つまり、ターンオーバの可能性をあげることになるわけです。

また、ボールを運ばないプレーヤーの立場になってみましょう。いつもすんなりボールを入れてくれる味方から簡単にパスが回らなくなればどうなるでしょう?常に良いポジション、良いスペーシングでパスを受け取ることができなくなります。ひょっとしたらパスが回ってこないかもしれません。。。ここで一つオフェンスの機会がなくなります。

Cut off the snake's head

これは1992年のLakers-Bullsのプレイオフファイナルで、スコッティ・ピッペンがマジック・ジョンソンに対して執拗なプレッシャーをかけたことに言及したアナウンサーの言葉です。『蛇の頭を刈り取る』意味は分かるでしょうか?殺傷能力は無いも当然ですね。アップテンポでランアンドガン、ファーストブレイクが持ち味のレイカーズはこのピッペンの、PGに対する見事なプレッシャーで持ち味を出す事無くこの年のプレイオフに敗退しました。

ここまでで、いかにボールを運ぶ選手に対するプレッシャーが重要か理解いただけたのではないでしょうか。ボールを運ぶプレイヤーに対するプレッシャーは、相手に走らせないということもあります。速攻はハイ・パーセンテージショットにつながります。簡単にインサイドにボールが入らなくなるということでもあります。インサイドプレーはハイ・パーセンテージショットにつながります。FG%を下げることを思いだしてください。本質はそこにあります。

次回は、まだまだトランジション・ディフェンスについて考えましょう。

2007年2月 7日

ハイ・パーセンテージ・ショット

理想のディフェンスというのは、ノーマークを作らないということ。言い換えると、ハイ・パーセンテージ・ショットの機会を相手に与えないということです。

スタッツ論で述べたように、41%以上のシュート成功率を得るには、必然と確率の高いシュートをしなくてはいけないことが分かります。それがシュートセレクションであったり、ターンオーバーからのファーストブレイクであったり、インサイドプレイであり、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスなのです。ディフェンスの視点に立つとこれを徹底して防ぐことがポイントとなります。

往々にして、大差で負けるチーム、力の差をつけられるチームというのはここに欠陥があると考えられます。シュートセレクションについては議論が広がるので後に話すこととしましょう。ここでキーワードとなるのは、リカバリー、スクリーンアウト、ボールマンへのプレッシャーとダブルチームです。

オフェンス主体のチームや初心者のチームにありがちなのが、リカバリーができないということにあります。バスケットボールで最も簡単に点を取れるのはノーマークの速攻です。この数が多い程、悲惨な試合結果になるのは皆さんもご存知でしょう。

ミスから速攻という場面は必ずでてきます。ミスがない試合というのはありえません。だからことリカバリーが大切なのです。よくコーチが戻れ、走れと叫ぶ場面がありますが、これはノーマークでレイアップをさせないということが重要です。戻ることで、オフェンスプレイヤーのミスの率が高まり、シュートのチャンスを無くすこともあるでしょう。それほどリカバリーは重要なことなのです。

アメリカと日本のバスケットボールのリーグの違いはここにあります。アメリカでの試合はリカバリーの初動は日本と変わらないかもしれませんが、リングにボールが入る直前までリカバリーに来るので、ブロックで終わることが多々あります。確かに日本のリーグもスピードは早いのですが、2次元か3次元かの違いは顕著にあります。

補足ですが、ターンオーバーからの速攻をさせないがために、ヨーロッパのチームはアメリカチームを走らせないよう、ファウルゲームに誘い込んだりもしています。これも攻撃力の高いアメリカの武器を無効化させる戦略の一つでしょう。もちろんメンタル的にも意味はありますが。

リカバリーを選手が諦める場面を多々見かけますが、これを改善するしないが大きな差をチームにもたらします。それと同時に走る体力が選手に求められるのは自明の理でしょう。

2007年2月 6日

40分間の出場をすべきではない

ここではNBAではなくインターナショナルの40分ゲームの話をします。

スタッツの中でおそらく正確につけづらいのが選手のプレイングタイムでしょう。実際に出場している時間を計測するのは、アマチュアの試合では簡単ではありません。しかしながら、概算ということであれば可能でしょう。

皆さんはチームの選手の出場時間を意識したことがあるでしょうか?おそらくクラブチームなどの監督が不在であるチームや、選手のみで形成されているチームの場合、主力の5人が40分近い出場をすることが多いのではないでしょうか。特に、相手が自分のチームと同等あるいはそれ以上の力を持っていると考えた場合、また、試合で実際に緊迫した状況で点差をつけられている場合は例外ではないでしょう。

これは間違いです。いえ、正確に言うとディフェンスの観点からは明らかに間違いな状況です。理想は主力になりえる選手(7人から8人)が25分〜30分の出場時間を保てることです。但し、これは後半を全てベンチで座ってすごすということではありません。常にベンチから選手が入れ替わる状況、つまりベンチで座っている時間はごく短いということです。インターバルのようなことです。常に新鮮な足、ディフェンスを導入することが目的です。これはチームに活性化をもたらし、強固なディフェンスを実現するには不可欠となります。

但し、監督の指揮が重要であることは言うまでもありません。40分間の出場は簡単ではありません。それを許さない現実、5人のみの出場なども考えられるでしょう。しかし、勝つことに重要なのは30分前後と動的な選手交替ということです。

2007年2月 5日

スコアでなくスタッツをとる

前回、試合のビデオを録画することについて述べましたが、ビデオを録画することにはもう一つ重要なことがあります。それは、正確なスタッツを集計するのに必要だからです。

スタッツ、つまりスタティスティクス(統計、成績)をとることは、現代のバスケットボールでは欠かせないことになっています。これは決してスコア(得点の集計)をつけることとは同一ではありません。スコアはあくまでスタッツをとることの一部です。

では、何を集計すればよいのか?もし皆さんがNBAやNCAAの正規の放送をご覧になられたことがあるのであれば、既に答えは知っているはずです。ホームページでも構いません。多種多様なデータが採取されています。リバンウンド、フィールドゴール成功率、出場時間、ターンオーバーの数、さらに特殊なものになると、ポイント・イン・ザ・ペイント、ファーストブレイク・ポイント、セカンドチャンス・ポイント、ポイント・フロム・ターンオーバーなど。数えきれない程の情報がスタッツを構成しています。こういったスタッツを知るには試合の録画をすることがいかに重要か、改めて理解できると思います。

ここで、スタッツの全てを網羅することはできませんが、この中でもディフェンスと切っては切れない重要なスタッツを挙げましょう。

自分のチームのディフェンスを計る指標として、フィールドゴール・パーセンテージがあります。俗に、FG%、シュート成功率と呼ばれるものです。41%を常に目標としてください。相手チームに41%以上の確率でシュートを決められているのであれば、この数字を下げるようディフェンスを修正してください。確率の高いシュートというのは、ファーストブレイクであり、ペイント内(インサイド)での失点がどれだけあるのか、これが分析の次のステップになることは言うまでもありませんね。オフェンスでは逆のことが言えます。もし、自分のチームが41%を下回る成功率であれば、この数字を保てるような努力が必要です。この数字を上回っているのであれば、ラッキーだと思うべきでしょう。

次にターンオーバーの話をしたいと思います。俗にTOとも呼びますが、簡潔に言うとミスです。ミスをした結果、相手にボールが譲渡されたということです。この数は必ず数えておいてください。これを減らすことはチームの命題です。常に20を超えるようなチームに勝ちを望むことは難しいでしょう。特に、ボールを運ぶポイントガードには重要視される数字です。ポイントガードは常に自分のターンオーバーの数を減らすことを意識しましょう。また、ターンオーバーから実際失点に繋がった得点数を数えることも重要です。この数字が多ければ多いほど、いかに致命的なミスを犯しているかが分かります。

次回は、40分間の出場時間について話します。

2007年2月 4日

バスケットボールで勝ち続けるために

ここ数年でバスケットボールに対する考え方が変わってきました。おそらく、歳を重ねたこと、経験、違った価値観に触れる、そして違った土地に来るということが影響してるのでしょう。

若い頃は個人の1on1、派手なプレー、得点などの数字が気になるのが普通ではないでしょうか?しかし、今はチームとして、5人の力を最大限に引き出すにはどうすればよいか?どう修正していくか?そしてディフェンスの欠陥をつぶしていくことですね。

去年の10月某日、私はUCLAのプレスカンファレンスルームに居ました。もちろんUCLAで4年目のコーチを務める、ベン・ホーランドコーチのコーチングセミナールを受講するためです。1日の前半を講義に使い、午後からは実際に選手の練習を見学するという内容でした。歴代のコーチ、ジム・へリック氏のトークなどもあり、とても有意義に過ごせた一日になったことは言うまでもありません。

ホーランドコーチはもともとビッグイーストカンファレンスのピッツバーグ大で成功を収めており、激しいマンツーマンディフェンスで有名なディフェンスの哲学者でもあります。彼曰く、全ての球技でディフェンスができるチームがチャンピオンになれる。例えば、NFLではスティーラーズ、NBAではスパーズやピストンズ、つまりディフェンスのできるチームが勝ち残れるわけです。野球においてもピッチャーが重要なのは言うまでもありません。

そして現在、コーチは当初の予定通りUCLAを3年で再建し、去年はNCAAトーナメント準優勝、今年は現在全米ランキング3位で優勝候補とも呼ばれています。そのチームが変貌したのは、フィジカルで徹底したマンツーマンディフェンスが改善されたことにあります。また、これをポジションディフェンスとも呼んでいます。

最初に、チームを改善するのに幾つかの疑問を投げかけたいと思います。

→試合のビデオを録画していますか?
→そのテープをチェックしていますか?

→スコアではなくスタッツを記録していますか?
→スタッツをレビューしていますか?
→練習でもスタッツを記録していますか?

→負けた試合を研究していますか?
→その結果を修正(改善)していますか?

→チームはトーカティブですか?
→チームはディフェンスをしていますか?

これらはチームを見直す上で手のつけられることです。もちろんヘッドコーチ、アシスタントコーチ、技術トレーナなら実行すべきでしょう。今回はまずビデオを撮ることの重要性を考えましょう。

ビデオを録画することには2つの重要点があります。1つ目は、各プレーヤーに自分自身を客観的に見させることです。コーチなどにテクニカルな指導を受けることは多々あると思いますが、実際に言葉だけで理解することは簡単ではありません。しかし、視覚的に自分の動きを見ることで、言葉がイメージとして湧きやすく、自分の成功した事、失敗した事が顕著に理解できるでしょう。2つ目は、チーム全体として見ることです。なぜこの場面でこのプレーは失敗したのか?なぜこの場面でこのプレーは成功したのか?チームで議論の場を持つことも重要です。また、次回説明しますが、スタッツを集計するにはビデオが最適です。ビデオをチェックすることが、チームの修正、ベンチワークなど、全てを理解する上で重要になってきます。敗退したチームが新聞で述べるコメントにも、頻繁に「帰ってテープをチェックします。」という言葉を散見します。

最後に、1回でこの内容をカバーするのにはあまりにも膨大で動的な情報量ですので、今後随時更新していきます。ご覧になられてる方は是非、ご意見ご批判などもいただければ幸いです。議論の場として、バスケットボールの知識を高めていければ何よりです。