トランジション・ディフェンス1
ディフェンスには大きくトランジションとハーフコートのディフェンスに分けることができます。この回からはトランジション・ディフェンスについて考えてみましょう。
※ここではマンツーマン・ディフェンスを前提にしています。
常にディフェンスはボールマンに対して厳しくやってもらいたいのですが、これはオールコートの場面でも変わりません。プレスをしろと言っている訳ではなく、ポイントガード、もしくは常にボールを運ぶ選手に対しては常にプレッシャーをかけてもらいたいわけですね。
この意識はゲームを運びに重大な影響を及ぼします。考えてみて下さい。なんのプレッシャーもなく安心してボールを運ばれるのと、常にプレッシャーをかけられながらボールを運ぶPGの立場になってみて下さい。これは体力を消耗させるだけでなく、メンタルにも影響を及ぼします。つまり、ターンオーバの可能性をあげることになるわけです。
また、ボールを運ばないプレーヤーの立場になってみましょう。いつもすんなりボールを入れてくれる味方から簡単にパスが回らなくなればどうなるでしょう?常に良いポジション、良いスペーシングでパスを受け取ることができなくなります。ひょっとしたらパスが回ってこないかもしれません。。。ここで一つオフェンスの機会がなくなります。
Cut off the snake's head
これは1992年のLakers-Bullsのプレイオフファイナルで、スコッティ・ピッペンがマジック・ジョンソンに対して執拗なプレッシャーをかけたことに言及したアナウンサーの言葉です。『蛇の頭を刈り取る』意味は分かるでしょうか?殺傷能力は無いも当然ですね。アップテンポでランアンドガン、ファーストブレイクが持ち味のレイカーズはこのピッペンの、PGに対する見事なプレッシャーで持ち味を出す事無くこの年のプレイオフに敗退しました。
ここまでで、いかにボールを運ぶ選手に対するプレッシャーが重要か理解いただけたのではないでしょうか。ボールを運ぶプレイヤーに対するプレッシャーは、相手に走らせないということもあります。速攻はハイ・パーセンテージショットにつながります。簡単にインサイドにボールが入らなくなるということでもあります。インサイドプレーはハイ・パーセンテージショットにつながります。FG%を下げることを思いだしてください。本質はそこにあります。
次回は、まだまだトランジション・ディフェンスについて考えましょう。