今日は本当に不思議な体験をしました。
以前から全く持って霊的な現象や超上現象には無縁だったのかもしれませんが、今日初めて体験したのかもしれません。それをそういう類いの現象に含められるのかどうかは未だに分かりません。
バスケットボール選手という立場で、過去に一般的な基準で考えると比較的強い相手、有名な選手と試合させてもらったことがあります。もちろん大学の体育会でやっていたわけではないので、それらの選手と比べると比ではないのですが。あえて名前を挙げると、中学時代のバージニア工科大学のバスケキャンプ、ロサンゼルス・クリッパーズの選手を交えた子供向けキャンプ、高校での近畿大会ベスト8、現に松下で活躍している選手達がいた洛南高校、大学での他府県に亘った地方杯、外人達とのピックアップゲーム、京都でのクラブリーグ、春日野クラブ、京都産業大学、はじめまして、尚徳クラブ、龍谷大学、プレドラグ・サボビッチ、マイク・マッケンタイヤー、カール・イングリッシュ、そしてウィスコンシン大でNBAのサマーリーグに出場したコリー、Gymrats、bjの桁外れな運動能力をしたガード、専修大学のダンクチャンピオン、ABA崩れの巨漢外国人。
数え上げると、バスケットボールだけで数多くの強豪チーム、有名選手と対戦・対決することができたと、今、邂逅しています。そしてなぜ今、こんな話をしているかと言うと、これだけの素晴らしいチーム、選手達に遭遇しながらも、実力や経験も及ばないことが分かりながらも、臆するということがなかったのです。英語では、be intimidated at(臆する、威嚇される)とも言えます。しかし今日、生涯で初めて、こういう表現を使える時が来ました。
コート上でもバスケットボールをしてる場でもないのですが、単純にUCLAのキャンパス内でルーク・リチャード・ムバハ・ムヘテ、ジョシュ・シップ、そしてアロン・アファロと遭遇した時のことでした。3人共々テレビでおなじみ、カレッジバスケに詳しい方なら説明するまでもなく、前年のNCAAの準優勝のメンバーです。ルークもジョシュも2メートル前後の身長をしてるので、有名でなくてもでかさで分かるのですが、アファロは違いました。
コート上と違い、鬼気迫るものは感じられることが無く、白のTシャツ、白のバスパン、黒のサンダルを履いた姿と表情は非常に穏やかでした。向こうから歩いてくるので、ほんの数歩ですれ違う場面まで来てるのですが、彼に近づけば近づく程、何か圧力を感じました。決して相手は威嚇して歩いて来るわけではありません。こっちに気づいているかどうかも分かりません。ただ、周りに人が少なかったので、周囲にスペースはありました。
オーラ?いや、ビジュアル的なものは何も見えない。覇気?分からないけども、何か言葉に表せられるとするならこういうものでしょう。昔、侍、戦士と呼ばれる人たちが培った雰囲気。なにかしらそういうものを感じさせられました。ひょっとしたらカリスマが溢れ出ていたのかもしれません。僕自身の中で、アファロの偶像を作り上げていたのかもしれません。
とにかく初めての体験でした。あの、バガボンドで清十郎が再会した武蔵を「綿」と表現し、ドラゴンボールでフリーザが悟空に恐怖し、ジョジョの奇妙な冒険でディオが止まった空間で承太郎が指を動かすのを目にした瞬間。言葉では言い表せません。
仮にコート上でこのような彼を対峙することがあるのなら、笛が鳴る前に白旗を揚げてしまうことは確かでしょう。彼がNBAのコートに立つ日は近づいていると、ひしひし感じられる瞬間でした。

アロン・アファロ